自分の人生を振り返ってみて、長く続けていることのひとつが、「広報」という仕事です。
学生時代は「食」に関わる仕事がしたい、もっと小さなころは「自分で料理をして誰かを幸せにしたい。」、そんな気持ちでいました。大学生の頃、学校をやめて和食の料理人になろうとしたとき、尊敬していた板長さんに「あなたには料理の作りては向かない」と生来のハンデを指摘され、ひどく動揺したのを覚えています。
その後、気持ちを取り直して別の関わり方を見つけ、たどり着いたのが食品メーカーでのお仕事でした。当初は営業担当として自社商品を提案する仕事。好きな商材だけど、いつかは退職して自分の商売を使用、独立しようと企てていた20代。それがいつの間にか、広報という仕事に出会い、視野が広がって面白さに気づきました。
あなたにとって広報という仕事は天職か?と聞かれたら、そうじゃない部分もあると思います。
ここまでやってこれたのは、好奇心の強さとフットワークの軽さ、ある程度のバランス感覚に「やっぱり食にまつわることが好き」という根源的な価値観だったと思います。
誰にとっても身近で、そのぶん幅も広くて好き嫌いもある。でもやっぱり「美味しい」は「楽しい」し、そういう時間を得られるのはとても幸せだな、と思うのです。
「広報」と「食」、この2つの掛け算で、これからも楽しい仕事をしたいな、と願っています。
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